DXを導入しようと考えたきっかけは?

田辺:我々は首都圏新都市鉄道の鉄道路線 つくばエクスプレスの鉄道警備と施設(駅構内やホーム)警備を担っています。駅で発生するトラブルやアクシデントの多くは、年末年始・歓送迎会シーズン・忘新年会シーズンなどに集中します。トラブルごとに1件1件事実確認を行うため、件数が多いほど対応が追い付かなくなり、限られたスタッフで「繁忙期をいかに乗り切るか」は我々にとっても大きな課題でした。その解決策として、「現場映像のサーバ共有」システムを導入しました。
従来は、トラブル発生時、紙の報告書と口頭での情報共有を行っていたため、つくばエクスプレスへの第一報が遅れ、事案の確認が後手になることも……。発生時の詳しい状況も当事者にしかわからないため、深夜警備を終えた警備員からヒアリングを行うこともあり、心身への負担は相当なものでした。